「Soul Searching」あなたは Soul Searcher か Escapist か

筏に乗って自分の故郷を旅立ち、自分探しの旅に出かけます。島で食料を集め、海上では魚を釣り、飢えないように島々をめぐるサバイバル要素のあるゲームです。

先日亡くなられたアーシュラ・K・ル=グウィンさんの「ゲド戦記」シリーズや映画「ライフ・オブ・パイ」にインスパイアされて作ったゲームとのこと。確かにどことなく昔読んだゲド戦記を思い出します。個人での開発で作成に3年かかったそうです。

操作

ゲームパッド、キーボードで操作可能です。

カーソルキーで移動、スペースでアクション。アクションできる物・人に近づくと”SPACE”と表示されます。

筏はオールを使って動かします。こちらもオールの場所に行ってスペースを押します。オールは両方同時に動かすか、片方だけ動かすことができます。片方だけ動かすと旋回、両方動かすと前に進みます。

主人公には飢えと渇きと体力の要素があり徐々に減っていきます。かなり減るとアラートが表示されます。

飢えは食べ物、渇きは水、体力は船上の寝袋?で回復できます。それぞれの場所でスペースを押します。

地面に落ちている食べ物は拾うと自動的に船に積み込まれるので、必要な時に船上で食べます。

水は船にあるバケツから飲みます。これは補給したことがないけど、なくなったことはないです。

また各島には食べ物と水がタダで飲み食いできる場所があるので利用しましょう。

地図の場所でスペースを押すと地図を見ることができます。

各島では船を購入することができます。

大きい船もありますが、一人だとオールが離れすぎてを両方漕ぐことができないので前に進めずはまります。エンジンを買えば大丈夫ですが、お金が足りない時は注意です。

ゴールドは海に浮いているのを泳いで取りに行きます。たまに島に落ちてることや、食べ物を売ってお金に変えることもできます。

泳いでいると”BREATH”というメーターが表示され徐々に減っていきます。これがなくなる前に船に戻らないといけません。

船には梯子のところからしか登れません。梯子でスペースを押します。ただ、浅瀬だと何処からでも乗り込めるみたいです。

セーブはオートセーブで、島に上陸したときと船に乗り込むときに保存されます。

あと死んだときも保存されるようです。死ぬと何故か船の装備がなくなっていて、詰まってしまうこともありました。セーブデータは過去の履歴があるので必要なところにロールバックできます。

内容

※若干のネタバレがあります。

スタートすると不思議なところにいます。ここは何処?真ん中の角ばったのが主人公です。

しばらく歩くと何かでかいのがいるので話しかけてみます。

これは誰なんでしょう?この人によると私は長い間旅を続けてるそうです。何かから逃げて。責任から?人々から?自分自身から?そしてこれからさらに旅立つようです。彼は言います。私からは離れられないと。

話し終わると突然自然豊かな島に飛ばされます。

島々から成り立つこの世界。ドラゴンも住むこの世界で主人公は故郷を筏に乗って旅立ちます。Soul Searcherとして。

大海原を筏でひとりポツンとさまよいます。

朝、昼、夕、夜と時間が進むにつれ背景の景色が変わります。また時には雨が降ったり、雷が落ちたりもします。

島にたどり着きました。

それぞれの島はどれも個性的で住人達はその島での生活のことについて話してくれます。

ちょっと暗い雰囲気の島

雪に覆われた島

火山島

この世界には”Soul Searcher”と”Escapist”がいると、ある島の住人が語ってくれました。また別の人が教えてくれるにはこの世界ではかつてドラゴンと人が共生してたらしいのですが、いつのころか遠くに飛んで行ってしまって会うことはなくなったそうです。

様々な生物が主人公の行く手を阻みます。航海してるとドラゴンに襲われることもありました。

そして所々で挿入される謎の思い出…

車の渋滞?

電話が鳴っています。オフィス?これは一体?

主人公は答えを見つけることができるのでしょうか…

感想

かなり独特な感じですね。ちょっとボリュームが小さいかな…とりあえずストーリーモードは3時間かからないくらいでクリア。やり残したことも色々あるようですのでもう1周くらいはしてみようかと思ってます。

これといったイベントはあまりなく、筏・船にのってひたすら島を訪れ、話を聞くだけです。お金集めて船を買ったり、装備を増やしたり、魚を釣ったりという要素もあるにはあるんですけど、ちょっと薄い感じですね。

話の内容が哲学っぽいのが多く、そういう系統の話が好きな人ならいいかもしれません。STEAMのレビュー見てるとかなり感動して涙を流さんばかりの長文レビューもありましたので、はまる人にははまるんでしょうね。ゲームというよりかは各島の住人やドラゴンの話に込められた作者の思いを追想する、という感じです。

海を漂う雰囲気はよかったです。そして音楽も。ギターの音色が美しいです。BGMがないシーンも多いですが、海の音や鳥のさえずり等が聞こえて癒されます。

グラフィックは見ての通りかなりのドット絵です。ドット絵ゲームの中でもトップを争うくらいの粗さです。でも解像度は一応4k対応なんです。

日本語はありません。個人での開発なので、たぶん将来的にもなさそう…

定価はちょっと高いですね。この値段だとお勧めできません。半額でも高いかな…ゲド戦記の雰囲気が好きな人ならセールの時に挑戦してみるのもいいかも。