Seventh Knight PC Security + Gaming Accelerator 2

Seventh Knight PC Security + Gaming Accelerator 2を購入しました。

PCのセキュリティソフトとゲームの速度をアップさせるソフトのバンドルです。Seventh Knightという会社のソフトです。

Seventh Knight | Maximum Protection + Performance

The Automated Enterprise Safety Net. Trust-based access limitations applied to every application, automatically. AppMoat by Seventh Knight provides a defensive barrier when primary security services fail to stop a threat.

www.seventhknight.com

私はSTEAMで購入しましたがSTEAM Clientから起動させるのはあくまでもインストーラーのみで一度インストールしてしまうとSTEAMから起動させる必要はありません。

最近ゲーム用にもうひとつWindowsがほしいなと思っていました。PC本体ではなくOSのみです。色々なソフトをインストールしていくうちに裏でいろんなソフトが動いて徐々にOSが重くなります。なので別パーティションにもうひとつゲーム用にWindowsをインストールしてそちらはSteamくらいしかインストールしなければかなりクリーンに近い状態で速度も上がる（というか落ちない）だろうと思ってたのですが、さすがにそれだけのために安くても15,000円くらいするWindowsを買うのもちょっとなーと思っていました。

GamingAccelerator2はその名の通りゲームの速度をアップする、というソフトです。もちろんPCのスペック以上に速くすることは不可能です。これは裏で動く不要なソフトの動作をとめてメインのゲームの速度をアップさせる、周りのソフトが足を引っ張らない様にしてくれる、というソフトです。私がもう一つWindows買ってやろうとしていたのは裏で動くソフトを少なくすることが目的でしたのでまさに同じことをしてくれるわけです。

元々GamingAccelerator2がセールが目についたのでこちらのみを購入するつもりでしたが面白そうだったのでPC Securityとのバンドルを購入しました。

セキュリティソフトとゲームの速度アップソフトでは全然分野が違うような感じもしますがどちらもプログラムの起動を制御する、という共通の技術を使用しています。PC Securityの機能の一部を切り出したのがGamingAccelerator2という感じです。

プログラムが実行されようとするとそれをフックして横取り、自身が持っているホワイトリスト（実行してもよいプログラムのリスト）と照らし合わせホワイトリストに載っていればそのまま実行する、という仕組みです。

英語版しかありませんが、画面と操作はシンプルです。

PC Security

かつてはU.S.ミリタリーのみに提供していた特許取得済みの技術を使用しているそうです。

PC Securityは実行ファイルが起動されるたびにホワイトリストをチェックし載っていれば何事もなかったようにそのまま実行、載っていなければユーザーにどうするか尋ねる画面が表示されます。

この画面で”実行しない”、”詳細”を選択できます。”詳細”を選択するとさらに”実行”、”実行しない”、”Sandboxの中で実行（Limited Access）”するかを選択します。

Sandboxは監視された牢屋の中でプログラムを実行するようなものです。牢屋の中ではかなり機能が制限されたことしかできないので悪いプログラムでも悪さをすることが出来ません。簡単に試してみましたがファイルの読込はできましたが、書込ができないようです。他にもいろいろと制限されているはずです。

怪しいプログラムはSandboxの中で実行すれば危害を加えられることなく動作確認ができるということですが実際は制限のせいで正常動作しないことが多いでしょう。

”Show advanced options by default.”にチェックを入れると先ほどの画面を飛ばしていきなり詳細の画面がデフォルトで表示されるようになります。

一度実行を許可するとそのプログラムは自動的にホワイトリストに登録され次からは尋ねられることなく普通に実行されるようになります。

なお、ホワイトリストに載っていても実際には起動がフックされているため通常とは動作が異なったり、動作しなかったりするプログラムがあります。その場合はいったん機能をオフにする必要があります。

PC Securityのインストール時に既にディスクに存在するプログラムは問題なしとして全てホワイトリストに登録されます。それ以降のプログラムの起動を防ぐようになります。ですので既にウイルスに感染済みのPCの場合は問題ありです。理想としてはOSをクリーンインストール後にこれをインストールすることですがそれが難しい場合も多いでしょう。

ホワイトリストに何が登録されているかを確認する機能は現状ありません。リストの閲覧・編集ができると便利だと思うのですが残念です。現状ではホワイトリスト全クリアのみが可能です。慎重を期すなら一度リストを全クリアすれば全てのプログラムが最初の起動時に確認画面が表示されるので一つ一つ把握できますが、ちょっと面倒ですね。

販売元はこれがあればアンチウイルスソフトはいらない、と言ってますがさすがにちょっとまずいです。これはプログラムの実行をユーザーに委ねるのでユーザーが全てを知っている、ということが前提です。問題ないと思ってたプログラムを実行させたら実は問題だった、という場合には対処できません。もちろんアンチウイルスも未知のウイルスには対処できないという問題は常に付きまといますので完璧ではありませんが。

セキュリティソフトとしては初心者向けではありません。自分でトラブルシュートできない場合は購入はおすすめしません。企業等で限られたプログラムしか実行しない、してはいけないPCでは効果を発揮しそうです。クリーンインストール→必要なソフトのみインストール→PC Securityインストール→それ以降のプログラムは全て実行禁止、で鉄壁になりそうです。

ちなみに実行を制御できる拡張子はEXE,CMD,MSI,COM,PIF,SCR,REG,VBS,BAT,HTAで設定でどれを対象にするか選択できます。

Gaming Accelerator2

GAMING MODEにスイッチすることでゲーム速度がアップします。

GAMING MODEにするには再起動が必要です。GAMING MODEにチェックを入れると再起動が促されますので再起動します。

再起動後最初にGaming Accelerator2が起動され他のソフトの制御をします。そのため少し起動が遅くなりました。

何が根拠かは分かりませんが何%早くなったか表示されます。

タスクトレイはこんな感じです。

GAMING MODE OFF

GAMING MODE ON

Gaming Accelerator2もホワイトリストを元にプログラムを起動するかを決めますが、こちらは基本的にプログラムを止める、のが優先です。何がホワイトリストに載っているかは現状確認する手段がないのですが、Gaming Accelerator2が必要と思っている最低限のソフトは起動され、それ以外は全て停止されます。スタートアップに登録されているものは全て停止です。サービスも一部停止しているようです。スタートアップで停止されたプログラムの一覧が表示されるので必要であれば選択して手動でホワイトリストに登録することもできます。そうすると次回からは実行されるようになります。

停止することで正常に動作しなくなるものも出てきます。うちではNVidia関係が起動時にエラーが出ました。