「80 DAYS」パスパルトゥーになってフォッグ氏と世界一周の旅をする
ここは19世紀のロンドン。80日間で世界を一周できると主張するフォッグ氏、ロンドンの紳士クラブである”リフォーム・クラブ”の紳士たちと賭けをします。新たにフォッグ氏の召使となったばかりのパスパルトゥーも無謀な賭けのお供として、フォッグ氏と世界一周の旅にでることになりました。あの名作「八十日間世界一周」をベースにSteampunkな要素が追加されたゲームです。
日本語版はありません。
操作
操作はマウスのみで可能です。選択肢をクリックするだけ。
例えば会話では選択肢が青く表示されるので、選択してクリック。
各都市では”MARKET”、”BANK”、”HOTEL”、”EXPLORE”、”PLAN”の中から、自分の行動を選択してクリック。
設定もシンプル。
セーブはオートセーブです。
内容
あなたはパスパルトゥーとなって、フォッグ氏のご機嫌をとりながら、世界一周の旅のお供をします。謎多き富豪フォッグ氏の持ち金は20,000ポンド。この資金を駆使して80日以内で世界一周しないと、残りの全財産をリフォーム・クラブの紳士たちに取られてしまいます。
早速旅の準備です。まずは荷物をスーツケースに積み込みます。スーツケースは最初は1個のみですが、旅の途中で買って増やすことができます。スーツケースが増えると、より多くの持ち物を持ち運べるようになりますが、乗り物によって持ち込めるスーツケースの数が決まっていて、場合によっては追加料金を払わないといけなくなります。
最初からスーツケースに入っていたWool ShirtsとWool Trousersに加えて、Englishman’s wordrobe set の一つであるEvening Jacketを積み込みます。このゲームでは特定のアイテムのセットを持つことで、効果が発揮されます。このEnglishman’s wordrobe setを持つと、旅での体力消費が少し減ったり、乗り物の出発日を早めるときに追加料金が無料になることもあります。
さらにIndian Time Tableも持っていきます。Time Tableを持っていると、その地域の色々なルートが使えるようになります。
ちなみにこのパッキング中も時間は進んでいて、のんびりしていると、9:00PMの列車に乗り遅れてしまいます。急いでロンドンを出発です。最初の目的地は花の都パリ。ドーバー海峡を渡らないといけません。
”DEPART”をクリックして出発です。
汽車に乗って出発します。どうやってドーバー海峡渡るんだろうと思ったら、なんどUnderwater Expressとなって海の下を走っていきました。さすがSteampunk!
乗り物の中では、他の乗客とのイベントが発生します。この会話の中で新たなルートを発見することもあります。
またほかにもフォッグ氏のご機嫌を取ったり、何もしないという選択肢もあります。フォッグ氏のご機嫌を取ると、右下にハートマークで表示されている氏の体力が少し回復します。
パリに到着。
各都市にはマーケット、銀行、ホテルがあり、ほかにもExploreして情報を収集することができます。収集する情報は主に新しいルートです。新しいルートを発掘すると、そのルートを使った旅をすることができます。
マーケットに向かいます。マーケットでは物品の売買ができます。ある都市では安く売ってるものが、他の都市ではとても高く買ってくれたりするので、それを利用して小銭を稼いでいきます。中には数千ポンドもの利益になるものがあるので、油断できません。どの商品がどの都市で高く売れるのか、といった情報も商品にマウスを持っていくと表示されます。
このゲームで重要なのはお金と時間。時間は何もしなくてもどんどん進んでいきます。また、何か行動するたびに、それに応じた時間が費やされます。例えばExploreをすると4時間かかります。ほかにも銀行ではお金の引き落としに数日(金額による)かかったり、逆に出発時間まで時間があるときは、ホテルに泊まって時間を進めることもできます。
”PLAN”を押すと、次の行先を決めることができます。行けるのは自分が会話などから知ったルートのみです。行先をクリックすると、出発日と金額が表示されます。
場合によっては、金にものを言わせて出発を早めることもできます。
明日以降の出発の場合は”HOTEL”で一晩過ごします。時には一晩ですまないことも…
当日になれば”DEPART”を押して、出発です。
旅を続ける2人。
このゲームでは170もの都市が出てきます。
果たしてフォッグ氏とパスパルトゥーは80日以内で世界を一周できるのでしょうか…
私は110日もかかってしまいました…でも何度でも再挑戦できます。
感想
テキスト主体のゲームブックのような感じのゲームでした。テキスト量は多かったです。しかも数回プレイしたくらいでは、まだまだたくさん見てない会話があると思います。
ゲームとしては…う~ん、ちょっと物足りないかな。ゲーム要素は物品の売買、ルートの選択くらい。旅行中は他の旅行者などとの会話もたくさんあって、いくつかある会話の選択肢から選んで話を進めます。各都市のグラフィックは1枚だけ。ただ1枚のグラフィックにも関わらず、各都市の特徴が描かれていて、旅してる雰囲気はありました。
Steampunk twistということもあって、原作とは違う雰囲気も感じられます。ドーバー海峡の海の下を汽車で渡ったり、ヘリコプターのような乗り物だったり、飛行船が出てきたり。ロシアや南米、オーストラリア、ニュージーランド、北極さえもいけちゃいます。各乗り物での他の乗客との原作にないイベントもたくさんありました。
そして結構難しい…いまだに80日を切ったことがありません。何度もプレイして、ここでこうすると、このルートが使えるようになるから、何時までにここにきて…と、いった感じで綿密に計画を立てておかないと厳しそうです。何度も繰り返すタイプのゲームです。とにかく時間との闘い。
時間に追われながら世界を一周する、という原作のハラハラする雰囲気と旅してる感はこのゲームでも味わえます。ハラハラ度は原作以上かも?
プレイするなら原作は絶対読んでおいた方がいいですね。