「THE INVISIBLE HOURS」そして誰もいなくなった?孤島の屋敷で起こるVRミステリー

過去の過ちをなかったことにしてあげよう。

そういって彼らを招待したのは発明家ニコラ・テスラ。招待されたのはあのトーマス・エジソンをはじめ、世界的女優、鉄道王の息子、殺人を疑われている男、そしてスウェーデン人探偵Gustaf。

最後に島に着いたスウェーデン人探偵Gustafは屋敷へ向かいますが、そこには…

孤島の屋敷で繰り広げられるVRミステリー。日本語版はありません。

操作

最初にゲームを始めると、劇場のチケットを受け取ります。

コンティニューの場合は、壁に張り付いているチケット(セーブスロット)を取って…

”Insert your ticket in …”に入れます。”Delete your ticket”に入れるとセーブデータを削除できます。

操作はVIVEコントローラーを2本使用します。

移動はワープ移動。右コントローラーでパッドに触れてカーソルを移動、そして離すと移動です。

向きも同時に変更可能です。パッドを押すとターン。

トリガーを押すと、掴めるものを掴むことができます。ですが、このゲームは主人公がゲーム内に干渉することはできず、掴んだものも離すとすぐに元の場所に戻ります。手紙などは手に取って読むことができます。

このゲームの特徴は時間を巻き戻したり、早送りしたりできることです。左のコントローラのパッドを押すことで、巻き戻し・早送り・一時停止ができます。

様々な人物が同時に別の部屋で話したり行動したりしているので、一度に全てのイベントを見ることできません。なので時間を巻き戻して、別の部屋で別の人の行動を見たり、ということをしながらこの屋敷で起こっている出来事を把握していきます。

劇場を奥に歩いていき、スクリーンのところでスタートです。

内容

テスラが住む孤島にたどり着いたスウェーデン人探偵Gustaf。以前は名探偵として名を馳せましたが、とある失敗により名誉を失ってしまいます。彼もまたテスラから招待された人達のうちの一人でした。

屋敷へ向かう途中、悲しみに泣き暮れるテスラの元アシスタントFloraに出会います。何があったのかはわかりませんが、彼女を慰めつつ一緒に招待主テスラの屋敷へ向かいます。

するとそこには…

殺されていたのは、招待主であるニコラ・テスラ。

今この屋敷にいるのは招待された

  • 発明家トーマス・エジソン
  • 世界的女優Sarah Bernhardt
  • 鉄道王の息子Augustus Vanderberg
  • 殺人を疑われている男Victor Mundy
  • スウェーデン人探偵Gustaf Gustav

そして招待客以外では

  • 盲目の執事Oliver Swan
  • Gustafと一緒に屋敷に来た元アシスタントFlora White

ここは海に浮かぶ孤島。この中の誰かがテスラを殺したのは間違いありません。名探偵Gustavは必ず犯人を見つけると誓います。

食堂で彼らを一人一人尋問するGustav。

このゲームでは自分は透明人間で干渉することはできません。しかし時間を巻き戻して様々な出来事を知ることができます。Gustafが屋敷に到着してテスラの死体を発見したとき、そちらにばかり気を取られていました。しかし時間を巻き戻して別の部屋に行ってみると、その同じ瞬間に..

彼らはテスラにある誘いを受けてやってきました。その誘いとは過去の過ちをなかったことにできるということ。彼らは皆、消したい過去を持っていました。屋敷の中では様々なドラマが同時に進行していきます。

盲目の執事Swan。彼はとある国からアメリカへやってきて、ここテスラの屋敷で執事をしています。

あのエジソンがGustafに銃を突きつけられています。一体何が…

何かの儀式?

さすがにテスラの屋敷だけあって、不思議な機械が出てきます。

テスラを殺したのはいったい誰なのか?Gustavは犯人を見つけられるのか?彼らは過去の過ちをなくすことができたのか?

感想

これは…よかった!ゲームというよりかはストーリーを追いかけるVR映画です。自分は透明人間で、アイテムを見ることはできますがゲーム内に干渉することはできません。あくまでも観察者です。その代わり時間を自在に巻き戻したり、屋敷内を自由に移動したりすることで、屋敷の中の出来事をつぶさに知ることができます。

グラフィックに関して言うと屋敷やアイテム、風景などは綺麗でよかったです。しかしそれに対してキャラがあまり綺麗じゃないのは残念。モーションはよかったんですけどね。あとセリフはすべてしゃべってくれるところもよかったです。英語ですが字幕の表示もできます。

ストーリーは…結末に関しては、えっ?そっち方面?まあテスラの屋敷だしなあ…という感じでちょっと飛んじゃった感があります。が、結末に至るまでの各登場人物の様々なストーリーが屋敷内でうまく絡み合っているところは素晴らしかったです。

以前FATEDというゲームをした時に、これはこれからの映画の形かもと思ったことがありました。

FATEDは自分が主人公の立場を演じる形でした。演じるといっても若干のインタラクティブ要素があるだけでストーリーを変えることはできませんでしたが。

このTHE INVISIBLE HOURSもFATEDとはまた違った形の未来の映画として見ることができました。自分の好きな場所、視点で見ることができる映画。

いずれ映画界もVRが大きな影響を持つと思います。作る方は大変でしょうけど…