「FATED: The Silent Oath」 未来の映画の形?

自分の声を失うことと引き換えに、家族を守るために死から舞い戻った主人公。

narrative-adventureということでゲームというよりかはストーリーを楽しむタイプのものです。インタラクティブな要素もありますが、ストーリー分岐はなく一本道です。

残念ながら日本語版はありません。

操作

操作はゲームパッドのみ。VRコントローラーは使いません。

移動はスムーズな移動のみ。ワープはありません。酔い防止に回転のスピード調整や視野フィルタがあります。

たまに登場人物が自分に問いかけてくるので、首を縦に振るか、横に振るかで返事をします。

内容

※ネタバレがあります。

舞台は…Vikingの時代とあるので北欧なのでしょうか。

スタートすると宇宙のようなところにいます。そして目の前に輝く人が現れます。名前はミスト。ワルキューレの1人だそうです。

主人公は地震で屋根が落ちてきて死んでしまったそうです。彼女はある条件と引き換えに代わりの命を貸してあげてようと言います。

ぼんやりと意識が地上に戻ります。馬車の荷台で横たわっているようです。そばには若い女性と、いかつい男の人がこっちを心配そうに見ています。

女性は私の妻フレアです。そして男は祖父オズワルド。祖父は勇敢な戦士です。妻にもうあきらめるように言っていますが、妻はあきらめません。

再びミストが現れ、私は息を吹き返します。

驚く2人。しかし生き返る条件として、私は声を出せなくなってしまいました。

馬車は町に向かいます。

しかし何か事件があったようで村は破壊されていました。

住人が避難しているであろう場所に向かいます。

祖父はみんなを呼び集め、力を合わせるように言います。

妻が歩いていくのでついていくと、娘のリフがいました。

甥っ子スヴェンと物知りのエダ。エダが彼らの面倒を見てくれていました。

いつまでもここにいるわけにはいかず、住人は馬車に乗って新たに住む場所を探します。

このゲームではところどころインタラクティブな要素があり、このシーンでは馬車を左右に操縦します。ちなみに先ほどの森の中では弓を使って鹿を採るミニゲームがありました。

馬車を動かしていると娘が横から話しかけてきます。無邪気です。

しばらく進むと霧が出てきました。なんか嫌な感じです。

やっぱり。でかい手が出てきて前を走っていた馬車を握りつぶします。伝説に聞く巨人です。

勇敢な祖父が立ち向かいますが、かなう訳がありません。あえなく…

主人公の家族は命からがら洞窟に逃げ込みます。

勇敢に戦った祖父を弔った後、妻は祖父の為にも強く生きていこうと誓います。

洞窟を奥に進むと奇妙な文字が書かれた部屋にたどり着きます。エダが文字を読んでくれました。ここは試練の部屋でテストをパスしないといけないそうです。

ここで簡単なパズルゲームを解きます。台の前に行くと壁の文字が順番に光るので、同じ順序で台の上のボタンを押します。3つの台をクリアすると…

突然檻のようなものが下りてきて閉じ込められます。そしてエレベーターのように床が上がっていきます。エダと私と甥っ子がエレベーターにのってどこかへ連れていかれました。妻と娘は部屋に残されたままです。再会できるのか…

エレベーターが止まり少し歩くと外に出ました。山の上です。寒そうです。

木の枝のような橋があって甥っ子とエダが渡っていきます。

もう予想がつきますが…

やっぱり。2人はギリギリ無事に渡れました。

ここでミストが現れ、ロープを伝って早くわたりなさいと言ってきます。指示に従ってロープにつかまって滑ります。

なんか臭そう…

間一髪すり抜けて向こう側にたどり着きました。すぐに洞窟の中に逃げ込みます。

洞窟をしばらく進むと…

お約束のギロチン。なぜか洞窟の中にはよくあります。

タイミングを合わせてすり抜けます。ギロチンに当たると死んで、再度やり直しです。ここに限らず死ぬ場所があちこちあります。死ぬとちょっと前からやり直しです。オートセーブのような感じです。

ギロチンの間を抜けると、床に文字が書かれた部屋に出ました。前方に表示してある文字と同じ順に床を移動する必要があります。

何とか通り抜け、さらに洞窟を進み…

レバーがある部屋にたどりつきます。甥っ子がそのレバーを引くと…

感動の再会。いや~家族っていいですね。VRの没入感のおかげか本当に嬉しくなってきます。

家族が再会したところでさらに洞窟を進みます。すると世界樹の根。

この家族には幸せが待っているんでしょうか。このあともう少しだけ話が続きます…

感想

これ、意外にと言ったら失礼かもしれませんが、よかったです。没入感がよかったです。本当にこの世界にいるかのようでした。本当に家族の一員になったかのようでした。

未来の映画はこんな感じになるのかも。

グラフィックはリアル系ではないですが、綺麗です。キャラはかなり目がギョロっとして特徴的ですが…

ただちょっと短いのが残念。2時間かからないくらい。

あとストーリーが…切なすぎるのと、ちょっと唐突に終わる感じなのが残念でした。最初に主人公は死の淵からよみがえるのですが、結局何のためだったんだろうという感じです。未完成かな?と思って掲示板見てみるとPart2があるみたいですね。ただ2016年の開発者の発言を最後にそれっきり…作ってくれてるといいですけど。

日本語がないのは残念です。開発者は売れたら別の言語も考えるって書き込みもありましたが、もうこれも2年以上前の書き込みです。

値段ですが、ちょっと短めの映画くらいの長さなんで、それを考えるとまあいいかもしれません。私はバンドルですが…

でも個人的には当たりでした、これ。続編出たら間違いなく買います。

あと、こちらで開発者のインタビューが見れます。