「THE GALLERY EPISODE2: CALL OF THE STARSEED」謎の惑星Emberで消えた妹を探すSFなアドベンチャー

双子の妹Elsieを探して孤島にたどり着いたAlex。島を探検するうちに出会ったマッドサイエンティストのような教授の助けを借りて、別の惑星Emberにたどり着きます。

「THE GALLERY EPISODE1: CALL OF THE STARSEED」の続編です。

日本語版はありません。ただ今回から英語字幕を表示できるようにはなりました。

操作

最初に360°か180°かを選びます。部屋が狭い私には助かります。

また自分の手を”Thick”、”Thin”から選べます。

見た感じ”男性”と”女性”の手といった感じです。前作からそうなんですが、このゲームは自分の性別を意識させないようになっています。主人公の名前もAlexという男性でも女性でも行ける名前で、ゲーム中では自分の性別が決められるような会話やイベントはありません。

ゲームではVRコントローラーを2本使用します。それぞれが自分の手となります。

前回と違って今回はスムーズ移動とワープ移動を選べます。ワープ移動の場合は前作同様開発者が”BLINK”とよぶシステムで、移動と方向転換が同時にできます。ただ今回は利き手を選べるようになっていて、利き手で移動します。私は右利きなので右手で移動することになりました。ちなみに前回は常に左のコントローラーで移動でした。

トラックパッドの上を押すと、カーソルが現れますので、ヘッドセットで行きたい場所にカーソルを移動させます。回転もしたい場合は、トラックパッドを押したまま左右にスライドさせると、方向が変わります。そして、ボタンを離すとそこへ移動します。

左右ともトリガーでものを掴んだり、レバーを引いたり、また今回から登場するGauntletのビームが出せます。このビームでものを動かすことができます。この力を利用してパズルを解いていきます。

メニューボタンでメニューが出ます。

前回は、一度クリアした章はいつでもプレイできるようになりましたが、今回はそれはありませんでした。スタートするカセットテープは一つだけ。

内容

※ネタバレがあります。

消えた双子の妹Elsieを追って、惑星Emberにたどり着いたAlex。結局2人はこの男に導かれていたようです。

彼は何者なのでしょう?彼から与えられたGauntletは物を持ち上げて動かす力がありました。

さらに彼は言います。私のTowerからGraspをとってくるようにと。Graspって何?

命令されるのはしゃくにさわりますが、彼がいないと帰り道が分からないので素直に従います。

ドアを開けて進むと、そこは闘技場のようなところ”Culling Ground”でした。

ここで多くの人たちが戦わされて、死んでいきました。

ここEmberははるか昔に人類が滅びてしまったようです。ミイラと化した死体があちらこちらに落ちています。

本作ではところどころで、ホログラムのような映像が映し出されます。そこで過去の歴史が再現され、何が起こったのか分かるようになります。

誰が撮影したのか?誰が映しているのか?謎です。

特に探している妹Elsieの映像はよく出てきました。彼女と同じ足取りを私も辿っていくことになります。

前回登場したバックパックは健在です。背中から持ってくると開きます。

すこし小ぎれいになったかな?

さらに進むと小部屋がありました。行き止まりのようですが、実はここがこの惑星の別の場所への扉となっています。決まった位置に立つと地球儀ならぬEmber儀が現れます。

行きたいところを掴んでびよーんと引っ張ると本のようなものがでてきて、移動場所を選択します。

とはいっても移動できる場所は3カ所しかありません。そしてその3カ所それぞれに2,3個の部屋があります。

移動は乗り物なのですが、その乗り物は…

大迫力。彼がやさしく運んでくれます。

このゲームでは本もよく落ちていて、これを読むとEmberの歴史がわかります。

この本も宝石のようなものをびよーんと引っ張ると本が読める仕組みです。

Tower Of Cogに着きました。

この水槽のようなものに入っている生き物、これはWizgogです。かなり食欲が旺盛な生き物です。

そしてここに映し出されているホログラムの人物、彼の名はSebastian。彼が私とElsieをここまで導いた、あの男の正体でした。

Graspを手に入れるためには、どうもCellというバッテリーのようなものにエネルギーをチャージしないといけないようです。チャージするためにCellを持ってQueen’s Palaceに向かいます。

Queen’s Palace。その名の通り、ここは女王が住んでた宮殿です。

かつてこのEmberは楽園でした。しかしthe dark visitorによって破壊されてしまいます。肥沃な作物はちりとなり、残ったものも後に現れたWizgogによって食べつくされます。

Emberには古代に作られた機械がありました。その機械ははるか昔にStarseedを通ってやってきた人たちから、もたらされたものです。その古代の機械たちが人間の食料や水を作り出してくれ、配給として人間に与えられました。そして、その機械たちにエネルギーを供給しているのが、ここQueen’s Palaceに設置されているEmber Engineです。このEmber Engineと機械のおかげで、Emberの住人は生きながらえることができていました。しかしだんだんとエネルギーがなくなってきているようで、いつスリープ状態になってしまうか分かりません。

代々、王や女王がこのEmber Engineの面倒を見てきました。ホログラムで現れる女王はSarah、そして彼の弟がSebastianです。そのSebastianは群衆を率いて反乱を起こします。そしてSarahの持つ”Hex”を手に入れて、さらなる力を得ようとします。このHexとはElsieと主人公がそれぞれ片割れを持っている、あれのこと?

Graspを手に入れたので、Sebastianのところに戻ります。しかし彼は言います。これだけではまだ危険だと。そしてEmber Engineの中には大きなパワーがあるからそれを開放しろと言います。

再びEmberを駆け巡り、Sebastianに言われた通りEmber Engineを開放します。

中にいたのは…

彼は人間を助けるためにやってきたけど、閉じ込められてエネルギーを利用されていたようです。見た目は怖いですけど、いい人?そうです。

再びStarseedへと向かいます。そこで現れた映像。Sebastianに追われたSarahがHexをもって別の惑星、おそらく地球、に向かうところでした。

Gauntletを使うのは代々王家の人間でした。そしてElsieと主人公はそのGauntletを受け継いだ、ということは…Sebastianは言います。お前が持っているものと、お前そのものが必要なのだと。

Elsieとは再会できるのでしょうか?Sebastianは何を企んでいるのでしょうか?まだまだ謎は続きます。

感想

かなり壮大なストーリーになってきました。とある惑星で一つの文明が生まれ、滅んでいきました。Emberにたどり着いたAlexはその文明の歴史を垣間見ます。

かなり映画を意識したつくりだと思います。演出も一つ一つが凝っていて、ドアの開け閉め、エレベーターの上り下り、SFチックな機械が動作する様子はかなり丁寧に作られています。セリフはすべてスピーチありで、本当に映画を見ているようでした。

ただ、もうちょっと別の惑星という感じをかもしだしてくれたらよかったんですが…結局別の惑星が舞台といっても3個所を(瞬間移動で)行ったり来たりするだけで、しかもうち2個所は建物の中。その点ではThe Solus Projectは素晴らしかったです。今でも私の中ではVRアドベンチャーゲームの中ではトップです。知らない惑星を探索している感がたまりません。

6時間くらいかかりましたので前回に比べてボリュームは増えたんですけど、同じところを行ったり来たりで無駄に増やした感はあります。途中ちょっとしたダンジョンもあったんですけど、あれは何の意味があったんだろう…

あと、パズルがちょっと不親切というのか、どうやったらいいのか分からず悩むことが多かったです。しかもいまいち面白くないパズルが多かったです。

グラフィックと雰囲気は前作同様よかったです。壮大なストーリーもあわせて、現状のVRアドベンチャーゲームではまちがいなくトップクラスの出来です。

エピソードは3まで予定されているそうですが、発売は今のところ2までですね。前回はエンディングで2に続く、と出てきたんですが今回はありませんでした。もう作るのやめちゃったんでしょうか?VRゲームはなかなか売り上げが厳しそうですからね…普及までにはもう少し待たないといけなさそうです。

とりえあず前作をやったのなら、やるべきだとは思います。ストーリーがかなり飛んじゃったので、前作のあらすじだけ見て本作から始めてもいいかもしれません。