「THE GALLERY EPISODE1: CALL OF THE STARSEED」80年代風味のVR SFアドベンチャー
双子の妹Elsieから謎のメッセージを受け取ったAlexは、Elsieを探して孤島にたどり着きます。妹を探してAlexは島を探検し、下水道とそこに住む教授がカギを握っていると掴みます。Elsieは何を探して、この島にたどり着いたのか…
80年代の香りがプンプンするVR用SFアドベンチャーゲームです。
操作
VRコントローラーを2本使用します。それぞれが自分の手となります。
移動はワープ移動です。開発者が”BLINK”とよぶシステムで、移動と方向転換が同時にできます。ただ方向転換のみができず、かならず移動とセットになります。個人的にはそんなに使いやすいとは感じませんでした。
左のトラックパッドの上を押すと、カーソルが現れますので、ヘッドセットで行きたい場所にカーソルを移動させます。
回転もしたい場合は、トラックパッドを押したまま左右にスライドさせると、方向が変わります。そして、ボタンを離すとそこへ移動します。
あとは左右ともトリガーでものを掴んだり、レバーを引いたり、等のアクションができます。
メニューボタンでメニューが出ます。
一度クリアした章は、いつでもプレイできるようになります。スタート画面ではカセットテープを入れることでゲームがスタートしますが、各章のカセットテープを入れることで、その章からスタートします。
内容
※ネタバレがあります。
双子の妹Elsieから謎のメッセージを受け取ったAlexは、Elsieを探して孤島にたどり着きます。
人は見当たりませんが、ところどころに人が住んでいた形跡があります。
Elsieは自分の探検の途中途中でカセットテープに自分の声で記録を残していってくれてました。このゲームではこのカセットテープと手紙がストーリーを紡いでくれます。
主人公はBackpackを持っていて、手を肩の後ろに持って行って、トリガー押して前に持ってくると、いわゆるInventoryが表示されます。主人公は最初から持っているTONYのTALKMANで、このカセットテープを聞きます。
なお、このゲームでは色々なアイテムが落ちていて、掴んだり投げたりできるのですが、ほとんどはゲームの進行に関係ありません。結構思わせぶりなアイテムもあって騙されてしまいました。
どうもこの島には下水道があり、教授が住んでいるとのこと。そしてElsieはその教授に会おうとしていたことが分かりました。しかし下水道には”HUMAN SECURITY SYSTEM”があって、そのままでは入ることができません。しかしElsieのテープの内容を元に謎を解き、下水道に入ることができました。
そして下水道に入ると…いました。教授です。まさにマッドサイエンティスト。まさに80年代。という風の教授です。
落ちていた手紙などから察するに、教授は妻?と一緒にここに来たようですが、ある日妙なことに気づきます。コンパスが正常に働かないのです。どうも強力な磁場がこの島のどこかから発生しているようでした。そして教授はその解明に取りつかれたようになってしまいます。愛想をつかしたのか、もう妻らしき人は見当たりません。
しかもこの教授はその磁場を発生する装置を、CIAのエージェントが狙ってきていると言います。自分も最初は疑われましたが、誤解は解けてLabに来るように言われます。
陰気臭い下水道を通ります。ちょっとしたダンジョンになりますが、全然広くはありません。特に謎解きもなく、ただ進んでいきます。
そしてLabにたどり着きます。教授が言うには5日前に、ここにElsieも来たそうです。そして彼は”HEX”の片割れを持っているか、確認してきます。そして返事をする前に奇妙なデバイスで私がそれを持っていることを知り、安心します。彼は何かを企んでいるのでしょうか?何か裏がありそうです。
この下には強力な磁場が発生する”BEACON”があるそうです。教授曰くCIAがその装置を手に入れると大変なことになる。彼らは人殺しにそれを使うから、それを止めなければならないと。しかし、何か奥歯に物が挟まっているような感じです。
”BEACON”のところへ行くためにエレベーターを使いたいようですが、動きません。彼の指示に従って、作業します。
Labでは教授が作った様々な仕掛けが演出してくれます。発電のための水車を動かしたり、回路を組み立てたりします。
何とかエレベーターが動くようになり、下に降りていきます。
そこはバリアのようなもので囲まれていて、その中は無重力になっていました。
”BEACON”はゲートで守られています。
教授が言うには、”BEACON”の下にある回路に、5Vと10Vの部品を適切にセットすることで、”BEACON”のゲートが開くそうです。そして最後のパズルを解いて、いよいよゲートが開きました。ドアを開き、そして…
すると、謎の台座が現れました。もちろん乗るしかありません。するとエレベーターのように下に下っていきます。上からは教授の叫び声が聞こえます。
”I sacrificed everything for this! Take me with you!!!”
宇宙船のようなものが現れます。意外な展開です。
中に入ると人の形をした生き物が現れました。何者でしょうか?しゃべれるようです。話を始めます。彼はElsieのことを知ってるようです。彼がさらったのでしょうか?
そして”GIFT”を受け取るように言ってきます。手を…入れなきゃダメでしょうね…
手が謎のデバイスで包まれ、何かカシャカシャ動き出しました。
しばらく謎の人物が語ります。どうも、私を何かの目的のために使おうとしているようです。
しばらくすると作業が終わったのか、謎のデバイスが手から離れました。
えっ?右手が機械の手になってしまいました…
そして、この”GIFT”を使い方をマスターしなさいと言って去っていきます。これは武器?
さらに乗り物が進みます。宇宙です。
とある島の下水道にいたはずなのに、壮大な展開になってきました。
続く。
感想
面白かったです。雰囲気が良く、没入感がとてもありました。音楽とグラフィックもいいです。キャラのセリフも映画を見ているような感じでした。ストーリーは一本道で、インタラクティブな映画に近いと言ったほうがいいかもしれません。結構VR初期に発売されたゲームですが、それでいてこの完成度は素晴らしいです。今でもVRではトップクラスの出来ではないでしょうか。
ただ短いのとパズルがとってつけたようなもので簡単だったことが残念です。
ちなみにクリアまで私は約2時間でした。速い人なら1時間でクリアできると思います。
日本語版がないのが、残念です。英語字幕ですらないのと、結構語ってくれるのでリスニング力をかなり必要とします。
エピソードは3まで予定されているそうですが、発売は今のところ2までですね。最後まで開発してくれるといいですけど。近いうちに2をプレイしようと思います。レビュー見てると2はボリューム増えてそうな感じです。
面白かったんですけど、日本語版ないし短いしで、定価はちょっと高いかな…ただ一見の価値はありです。