ZenfoneARを使ってTangoの勉強 ~Tango終了のお知らせ~
残念なお知らせです。
ZenfoneARを使ってTangoの勉強をしようと、前回開発環境をインストールしたわけですが…
Googleが新たなARライブラリ”ARCore”を発表しました。恐らくTangoは終了となりそうです。
Appleに対抗して
AppleのARKit対抗であることは間違いありません。ARKitはAR処理を行うiOS用フレームワークです。
つまり位置的にはTangoのライバルの立ち位置になります。しかしARKitは特別なセンサーなしでも動作するのに対し、Tangoはモーショントラッキングカメラや深度センサーなど追加のハードウェアを必要とします。そのこともあってか対応機種はLenovoのPhab2ProとASUSのZenfoneARの2機種のみでした。
GoogleもカメラだけでAR処理するライブラリを出すだろうなとは思ってました。じゃないとシェア的に圧倒的に負けますからね。
ARKitも特別なハードはいらないといいつつもかなりの処理速度が必要なためか対応機種はiPhone6s以上、iPadPro、iPad(第5世代)と限られます。が、それでもTangoの2機種を使ってるユーザー数と比べると差は明らかでしょう。
特別なセンサーを必要としないAndroid用のARライブラリも既に色々ありましたが、Google自らとなると影響は大きいですね。
まだ発表されたばかりでARCoreの対応機種はまずはPixelとGalaxy S8のみだそうですが順次追加していってプレビュー終了時点で1億台の端末をカバーするところまでは持っていくとのことです。
こちらも恐らく主にOSのバージョン(Nougat API Level 24以上)と処理速度で対応/非対応が決まるんでしょうね。
せっかく購入したZenfoneAR…
個人的な問題としてははせっかく購入したZenfoneARです。高スペックなので多分ARCore自体には対応するとは思います。ただZenfoneARはAR用の追加ハードウェアを搭載していることが大きな売りでした。
まだ情報が少ないので何とも言えませんが新しいARCoreが追加ハードウェアがなければそれなりに、あればそれを利用してさらに正確に、という作りだといいんですけど。
新iPhoneも深度センサーを搭載するとの噂もありますし、今後ハードウェアの支援は一切なしに突っ走る、ということは考えにくいとは思います。ただ果たしてこのZenfoneARのハードウェアに対応してくれるのか、未知数です。
※追記:2018/03/01で終了とのことです。