DaydreamとTangoでVRもARも ASUS ZenFone ARの購入レビュー
ASUSのZenFone ARを購入しました。
スペック
主なスペック
大まかなスペックは
- Snapdragon821
- 128G/メモリ8Gまたは64G/メモリ6G
- Android7.0
- Super AMOLED 5.7インチ 2560×1440
- メインカメラ2300万(背面)/800万(前面)
- モーショントラッキングカメラ、深度カメラ
- 加速度センサ/ジャイロスコープ/磁気センサ/電子コンパス/光センサ/RGBセンサ/近接センサ/気圧計
- DSDS対応
- 指紋認証
- 77.7×158.98×8.95mm 170g
RAMとストレージのサイズ違いで2種類
容量の違いで2種類あって128G/RAM8Gと64G/RAM6Gです。私が購入したのは64G/6Gです。値段はASUS Shopで
- 128G/8G … 107,784円(税込)
- 64G/6G … 89,424円(税込)
メモリ8GもZenFone ARの売りの1つですが、メモリが8Gなのは128G版だけですのご注意を。
DSDS対応だけど…
DSDS対応ですが、2枚目はMicroSDカードと排他なのでMicroSDカードを使うとSIMは使えません。
ZenUI
ASUSのスマホということでZenUIが搭載されています。
またASUS独自のアプリもインストールされています。1つ気に入ったのはモバイルマネージャーというアプリの中の自動起動マネージャーという機能です。
これはアプリをインストールしたときにアプリによっては勝手に自動起動して裏で動いていたりしますが、それをさせないようにする機能です。
ただバックグラウンドで通知を受けるようなアプリは起動させておかないと通知を受けられなくなってしまうなどの不具合もあります。私の場合はアマゾンのショッピングアプリで配達の完了通知が届かなかったり、050番号のアプリのSMARTalkで電話の着信ができませんでした。この手のアプリは自動起動を許可しておく必要があります。
アップデートでAUのVoLTE対応
発売日にいきなりシステムアップデートが来てました。AUのVoLTE対応だそうです。
使用感
今までPriori3という1万円程度のスマホを使ってたのでかなりのスペックアップです。元々Priori3を使ってたくらいなので速度に関しては申し分ありません。といっても普段使うのはメール、Web、Todoist、Evernoteくらいですけど。
ベンチマークしてみました。左がZenFone ARで右がPriori3です。
1日に数回メールのチェックをする、程度の利用なのでほぼ待ち受け時間と言ってもいいですがバッテリーは朝の9時頃100%から18時くらいで残りは85%でした。Priori3は18時くらいには30%程度くらいにまで減ってました。先ほどのモバイルマネージャーの自動起動マネージャーが効いているのかもしれません。
ホームボタンは指紋認証を兼ねてます。認証はiPadAir2より全然早いです。
普段はスーツのズボンの右の前ポケットにスマホを入れてます。ZenFone ARでもすんなり入りました。薄いせいかPriori3よりすんなり入る印象です。ただサイズはやはり大きいので座ってる時など足を曲げた時は今までより存在感を感じます。あと頭がポケットから少し顔を出すこともあります。
1つ気になったのは負荷がかかると側面が結構熱くなることです。背面は素材のせいもあるでしょうがほんのりあったかくなる程度です。側面から排熱する設計なのでしょうか?
私は元々あまりスマホを活用するタイプではありません。可能な限りPCを使い出先などでどうしてもしょうがない時に使う程度でした。ボーっとしてることが苦痛ではないので電車などでもスマホを見ることは少なかったです。そんな人間が何故このスマホを購入したかというと…
Daydream&Tango対応
この端末の一番の売りは何といってもGoogleのDaydreamとTangoの両方に対応しているということでしょう。私もこれが目当てで購入しました。
背面のカメラが特徴的です。
DayDream
日本未発売
GoogleのヘッドセットであるDaydream Viewは残念ながら日本未発売。ASUSがDaydream対応を前面に押し出したスマホを販売するということは、そろそろ日本でも発売されるのかなと期待してます。
※2017/10/06追記:日本でも発売決定しました!
Daydreamのアプリ自体はインストールされていて起動はできます。
先日HTCとレノボがDaydream対応の単体HMDを発表しました。現状Daydream対応スマホは安いものでAXON7の5万円くらい。まだまだ高いですけど今後値段が下がっていって中~低価格帯VRの筆頭候補かと思っています。
※2017.12.21 追記:購入しました!
付属アプリ
付属のアプリではDaydreamではありませんがVR動画を見れるWithinというソフトがついていました。
ZenFone ARにはCardboard(段ボールなどで組み立てる簡易ヘッドセット)が付属してます。試しましたがバンドもついておらず、形も顔にそった形ではなく思いっきり光が入るので本当に簡易的なものです。
VIVEと比較して…
さすがにこれをVIVEと比較するのは酷すぎますが…
比較対象ではないことを承知の上であえて言うと視野角が狭すぎて比較できたものではないです…万華鏡の筒の中をのぞいているようでした。
解像度はVIVEが片目あたり1080×1200、こちらは片目当たり1280×1440と若干のアップなのでちゃんとしたゴーグルを使えば少しはましにはなるだろうと思います。
Daydream Viewが日本でも発売になったら購入して試してみます。
Tango
付属アプリ
Tango関係の付属アプリとしては以下のソフトが付いてます。
- Tango
- SlingShotIsland
- Measure
- BMW i Visualiser
- iStaging
ホームにあるTangoアイコンを起動するとTango対応アプリが一覧表示されるのでそちらからさらに別のTango対応アプリをインストールして試すことも出来ます。
Tangoに関してはどちらかというとビジネス用途がメインなのかなという気がしてます。
感想
DaydreamとTangoの両方に対応していることを売りにしているこのスマホ、約10万円とかなり高額です。
現状では…
Daydreamに関してはDaydream Viewが現在日本では発売されていません。Tangoはまだそれほどアプリがあるわけではありません。もしVRゲームやARアプリで遊びたい!というのなら現状で10万円払う価値はないです。やめといた方がいいです。1日で飽きます。
VR目的のスマホならGalaxyとGearVRの方がいいと思います。ARはTangoでなくともポケモンGoのように普通のスマホでもそこそこできます。
開発者なら
ZenFone ARはあくまでもこれを使って開発したい、という開発者の為のスマホだと思います。1台でDaydreamとTangoの両方の動作確認ができる、いうところに価値を見出せるかがポイントな気がします。現状では。