Bluetoothスピーカー『Tribit XSound surf Bluetooth BTS21』レビュー
先日Amazonで購入した、Bluetoothスピーカー『Tribit XSound surf Bluetooth BTS21』のレビューです。
スペック
Amazonのページから主だった特徴をつまんでみました。
- よりパワフルな重低音
- 原音に忠実な再現
- USB Type-C充電
- IPX7防水デザイン
- 178x57x54mm
- マイク内蔵ハンズフリー通話
- 連続再生時間10時間
- Bluetooth5.0
- TWS(True Wireless Stereo)
- 二つ強化された12Wドライバーを搭載(6wドライバーx2)
私が一番気にしたのは価格とTWS(2台でステレオ)です。はじめてTWSを経験したのはAmazonのEcho Dotだったんですが、Prime MusicをEcho Dot2台で聞いたときの音の広がり具合に感動しました。Echo Dot1台だと音楽聞く気分にならなかったんですが、2台だとこんなに変わるのかと驚きました。ただEcho Dotでステレオ再生できるソースは非常に限られていて、自分で持ってる音楽を聴くことができません。
Amazonのページでは”二つ強化された12Wドライバーを搭載する”とあるのですが、これは正確には6Wドライバーx2とのことです。
Bluetooth5.0対応ですが、音楽聞く(A2DP)のにはあまり関係ないかなと思います。
私は部屋でしか使わない予定ですが、IPX7なのでお風呂場でも大丈夫。
サイズはコンパクト。
実際に使って分かったこと
ここからはAmazonのページ上からは分からなかったけど、実際に使ってみて分かったことです。
音質
ちょっとこもった感じというのが第一印象です。重低音に関してですが、…う~ん、そこまでの重低音は感じませんでした。レビュー見てると重低音がすごいという意見もあったのですが…あくまでもこの値段にしてはという感じですね。ある程度ボリュームを出すと、少し感じられるようにはなります。
ひとつ思ったのが、傾けて使った方が音がいいかも?このスピーカー、ちょっと後ろに傾けても立つんですよね。ウイリーした状態。
この状態で聞いた方が重低音もより感じられるし、音も広がる感じ。普段この状態で聞くようにしました。
遅延
まあ、ありますね。Youtubeだと口と声がワンテンポずれます。後でCODECについても記載しますが、SBCのみのよう。やはり音楽専用ですかね。しかしこの機種、有線接続もできまして…
有線接続
こちらでは遅延は感じませんでした(ただし1台で聞くときのみ)。
しかし、欠点としては充電しながら有線で聞くとノイズがすごい!この機種は充電しながらも使えるのですが、有線だとノイズがひどくてとても聞けるレベルではないです。有線の場合は充電しながらは使い物にはならないと思った方がいいです。もちろん充電をしなければ、普通に聞けます。
あとBluetoothの方が優先度が高いようで、有線とBluetoothを同時に使うと、Bluetoothの方が流れます。ただしBluetoothの再生を止めると、Bluetoothの接続はされていても有線から流れました。
ペアリング
一般的なBluetooth機器と同じ手順でした。電源を入れた後、ペアリングボタンを押します。
するとペアリング待ちになるので、スマホ等の機器とペアリングします。スマホ上では「Tribit Xsound Surf」と表示されました。
私の手持ちの機器、iPad Air2、Android5/7/9、MacbookAir、Windows10いずれも問題なく、さくっと接続しました。再度スピーカーの電源を入れると、前回接続していた機器に接続されます。
Bit rateとCODEC
MacのBluetooth Explorerで調べてみました。Bluetooth Explorereはこちらからダウンロードできる”Additional Tools for Xcode”の中にあります(要Apple ID)。
More Downloads for Apple Developers
現時点でBetaでない最新バージョンの”Additional Tools for Xcode 11.4”をダウンロードしました。
デフォルトの設定だとCODECはSBC、Bitpoolは48で接続されました。Bit rateは327kb/s。
BitpoolのMimimumを色々変えて試したところ53が最大でした。Bit rateは357kb/s。54以上にすると接続ができません。
CODECですが、同じくこのBluetoothExplorerでAACもaptXもチェックボックスにチェックをつけて試してみましたが、SBCのみのようです。まあ、さすがにこの値段でAACとかaptXを期待するのは酷ですよね…ただSBCでも、Bitpoolを変えれば多少音質(ビットレート)の改善はできそうです。
357kb/sまではいけるので、320kb/sあたりのMP3なら問題なさそうですね。正直それだけあれば、私の耳には十分です。遅延はどうにもできませんが…
ただ私が普段使ってるiPadでは、Bitpoolの変更はできないしなあ…そもそも現在使用している値すら分からない。
TWS(2台でステレオ)
TWS、2台でステレオ接続する場合は、両方の電源を入れた後、片方のペアリングボタンを5秒間長押しします。すると「Stereo mode」とスピーカーがしゃべった後、右のスピーカーは「Right channel」、左のスピーカーは「Left channel」としゃべります(ただししゃべらないときもあった)。
この2台間の接続は基本的には一度しておけば、次回からは両方の電源を入れるだけで、自動的に接続してくれます。ただたまに片方からならなくなって、再度5秒間長押しして接続したことはありました。
2台で聞くと、広がり感がいいですね。重低音も多少増します。2台使う場合でも、スマホとのペアリングは1台のみです。なお、片方に有線でつないでも2台でステレオ再生してくれました。
感想
最初1台で聞いたときは、失敗かな…と思ったんですが、やはり2台で聞いた時の広がりは素晴らしく、結論をいうと「買ってよかった」と思います。無線なので配置もかなり自由です。真横に置いてみたり、左右だけでなく前後に配置してみたり。
同じメーカーの商品で似たようなものにBST20、BST25というのがあったので迷いました。このBST21を買うメリットとしては”2台でステレオ”の一言に尽きるでしょう。もし1台しか使わないのであれば価格重視でBST20、重低音重視でBST25を選んだ方がいいかなと思います。BST21はバッテリーも10時間しか持たないですしね。