「TALES FROM CANDLEKEEP: TOMB OF ANNIHILATION」PCでプレイするD&Dボードゲーム

Torilの地を襲うDeath Curse。この呪いの源がChult半島であると突き止めたEkuからの依頼で、Nyanzaruの港に降り立ったHero達。Dungeons&Dragonsのボードゲームをベースとした、ターンベースのゲームです。Hero達はこの呪いを止めることができるのか?

残念ながら、日本語版はありません。

操作

基本的にはマウスでのプレイになります。キーボードではカメラの移動などの補助的な操作が主。ただスペースキーでの決定/ターン終了はよく使いました。

ゲームをスタートするとExplorerとClassicの2種類が選べます。ExplorerがD&Dに慣れてない初心者向け、Classicはオリジナルのルールセット。

さらにPositiveなEncounterがある”EXCLUSIVE ENCOUNTERS”や、謎々を解くことで報酬が得られる”PUZZLE TILE”等、オリジナルにない要素もオプションで指定できます。でも、私はPuzzle Tileを見たことがありません…

ちなみにルールブックのPDFはSteamのCommunityからダウンロードできます。

DLCを持っている場合は、次にどのDLCを適用するか選択できます。それぞれLegendaryの武器やChestが登場するようになったり、いきなり5000Gもらったり、かなり有利にプレイできるようになります。すべて適用するも、1個も適用しないも自由。

ここには出てきませんが、”Qawasha”のDLCを持っていると、新たに”Qawasha”という人間のDruidが追加され使用できるようになります。さらに通常は最大4人までのパーティが、最大5人まで連れていけるように。

ちなみにパーティは最初は1人ですが、レベルがアップすると連れていける人数が徐々に増えていきます。

モンスターを倒すか、クエストをクリアすることで経験がたまり、経験が一定数たまるとレベルアップします。レベルアップするとクラフト素材がもらえたり、先ほども書いたようにパーティの人数が増えたりします。レベルは各Heroごとにあるのではなく、プレイヤーとしてのレベルで、誰が敵を倒しても、みんなの経験値となります。

各クエストではスタート時に”Normal”、”Hard”、”Horiific”の3つの難易度から選べます。

クリアしたときには経験値や報酬がもらえるのですが、難易度が高いほど多くもらえます。

クエストごとに自動生成されるマップはTileとSquareからなり、Squareはキャラがいる一マス、TileはSquareが12個くらい集まったものです。

スタートすると自動的にサイコロが振られ、その数によって各Heroを動かす順番が決まります。

このゲームはターン制のゲームですが、ターンには

  • Hero Phase
  • Exploration Phase
  • Encounter Phase
  • Villain Phase

の4種類あります。

Hero PhaseではHeroを動かします。毎ターン各Heroは移動+アクション、移動+移動のいずれかを選べます。例えば5マス移動できるキャラなら、移動+移動だと10マス移動できるわけです。アクションには攻撃、宝箱を開ける、トラップを外すなどがあります。

元がボードゲームだけあって、戦闘、運試し、トラップの解除など至る所でサイコロ(20面)が振られ、運命が決まります。

各HeroはPowerを使って敵と戦います。毎ターン使えるAt-Willパワー、特殊な効果を出すUtilityパワー、1回だけ使える強力なDailyパワーの3種類。At-Willパワーは通常の攻撃のようなもので、Utilityパワーは味方の体力を回復、防御力をアップ等直接攻撃ではないですが、便利な魔法のようなもの、Dailyパワーは強力だけど1回しか使えません。各Heroによって使えるパワーの種類は異なります。

一番よく使うAt-WillパワーにはAttack BonusとDamageの要素があります。攻撃時には振ったサイコロの数+Attack Bonusが敵のArmor Classを上回っていると、攻撃成功です。

例えば上の場合だと、敵のArmor Classは10、自分のAttack Bonusは9、サイコロの目は19。というわけで余裕で攻撃成功です。

Damageの数だけ敵からHPを奪えます。サイコロで20を出すとCritical Hitでダメージがさらに+1。敵のHPが0になると敵を倒せます。攻撃によっては離れた所への攻撃や、一度に複数の敵への攻撃も可能です。

Attack BonusやArmor Classは武器や鎧をクラフトすることで強化できます。クラフトはゲーム中で取得する素材とゴールドを使って行います。

Heroには状態があり、Advantage状態だと、サイコロを振るときに2つ振っていい方の数字を使うことができます。逆にDisadvantageだと悪い方の数値を使います。他にもBleedingやStunnedのように自分にとって不利な状態と、Mage Armor、Fire Shieldのように有利な状態もあります。

各マップにはTrapがあり、そのままTrapに入るとダメージを受けます。一つ前のSquareで立ち止まり、1アクション使ってTrapを解除します。サイコロで10以上出れば成功、9以下なら失敗でダメージを受けます。キャラによってはTrapでダメージを受けずに通り過ぎたりできます。

HeroがTileの端っこに行ってターンを終了すると、Exploration Phaseとなって新たなTileが現れます。

新たに現れたTileに敵がいれば、Villain Phaseとなって敵が攻撃してきます。

Encounter Phaseではサイコロで運試しのようなことをします。サイコロの数が大きければ良いこと、小さければ悪いこと、その間なら何も起こりません。どちらかというと悪いことの方が起こりやすいような…例えばHero達がDisadvantage状態になったり、攻撃されたり。ちなみに悪いことが起こった場合はAdrenalineを消費することで、なかったことにできます。ただしAdrenalineは数に限りあるので、使いどころを考えないといけません。

各クエストには勝利条件があり、それをクリアすると勝利です。

勝利条件には

  • ボスキャラを倒す
  • 特定の敵を〇匹倒す
  • タイルを〇個探索する
  • 〇ターン生き延びる
  • トラップを〇個解除する

といったようなものがあります。最後にスタート地点に戻る、いうのもありました。

HeroのHPが0になっても、そのHeroのターンが再度始まった時点でHealing Surgeというアイテムがあると復活できます。逆になければ負けとなり、ゲームは終了です。

クエストはメインとなるAdventureとSide Adventureからなります。Adventureはストーリーになっていて、順番にクリアしていかないといけません。Side Adventureは関連するAdventureをクリアすると、Unlockされます。UnlockされたSide Adventureはどのような順番でもプレイできます。

マップ上で点線でつながっている大きな丸がメインクエスト、離れ離れにある小さな丸がサブクエストです。

内容

Chult半島を襲う死の呪い。Ekuに導かれNyanzaru港に降り立ったHero達。

それを持つと年をとらなくなるというThe Ring of Winterを持つ、RangerのArtus Cimber。

生ける聖者と呼ばれるWizardのAsharra。

普段は穏やかながら、戦闘になると驚異の敵となるPaladinのDragonbail。

リュートが得意な、吟遊詩人のBirdsong。

Vegepygmyを連れ歩く、ドルイド僧のQawasha。

そして導き手のEku。

手始めに商人Jessaminに頼まれたMushroomを集め、さらにいくつかの依頼をこなしてDeath Curseに関する情報を得ることができました。

ジャングルを進むHero達。

重要人物の依頼をこなし、その引き換えに情報や手助けを得ながら、先へと進んでいきます。

そしてたどり着いた、ジャングルの地下に存在するTomb of The None Gods。ダンジョンに入ります。

襲いかかってくる怪物。

はたしてHero達は平穏を取り戻せるのか…

感想

面白いことは面白いんです。が、…ボリュームが少ないですね。10時間くらいでクリアしました。風景はジャングルかダンジョンかの2種類だけというのがちょっと残念。グラフィックは綺麗で、キャラのアニメも結構いいんですけどね…

1つのマップは5分から、長くても30分かからないくらいで終わるので、ちょっとした空き時間にもプレイできるのはいい感じです。ターン制なので、焦らずゆっくりプレイできます。

日本語はありませんが、クリアの条件が分かればなんとかなると思います。

定価はちょっと高いかな。よくFanaticalでバンドルに入っているので、それを待つのがいいと思います。